菊
中国では菊は不老長寿の薬効があるとし、長寿を祈願する3.000年の歴史があります。中国では竹、梅、菊、蘭を四君子と呼びます。 日本には奈良時代に伝わり、菊は桜と共に日本の国花として、50円玉にも菊の模様が入っています。 絵画や手芸、食用など幅広く扱われています。菊の花が咲く10月から11月には、北海道から九州まで、全国で菊まつりが行われます。菊の種類
■大輪菊
菊花展でよく見かける形で11月3日の文化の日頃が見頃です。厚物、管物、広物に分かれます。厚物は全体に丸い形をしていて、更に厚物、厚走り、大掴みに分けられます。 厚物はぽわっと丸い球体、厚走りは丸い形に放射状の走り弁がつき、大掴みは両手で包んだような形に放射状の走り弁がつきます。管物は花びらがまっすぐ放射状に伸びで、先がくるっと巻きがついています。太い花びらの太管、中間の太さの間管、一番細い細管があります。 広物は一文字と美濃菊があり、一文字は一重咲きで茎に対して水平に花がつき、平べったい印象があります。御紋章菊とも言います。美濃菊は、八重咲きで幅広の三角形の形をしています。花言葉は「思慮深い、私を信じて」を意味します。
■小菊
小菊は山菊とも呼ばれますが、寒さに強い菊で冬菊、寒菊とも呼ばれています。 スプレー菊よりは花びらが細いです。菊人形の材料になります。花言葉は「真実、元気」を意味します。
■麦藁菊
ヘリクリサム、テイオウカイザイクとも呼ばれます。5月〜9月になるとピンク、黄色、白など華やかで小さな可愛い花が咲きます。 花言葉は「真実、永遠、気高さ、献身」を意味します。
■スプレー菊
丸みのある花びらが特徴的で、花の大きさや色も様々です。欧米で品種改良され、フラワーアレンジメントなどに使用されています。 花言葉は「私はあなたを愛する、明るさ、真実、高潔」を意味します。
■蛇の目菊
ベニジューム、サンタビリアとも呼ばれます。春になると、山吹色の花びらに褐色の花芯を持ちます。 南アフリカ原産で、あまり水を必要としません。花言葉は「いつも愉快、私を見つめて、切なる喜び、美は常に美しい」を意味します。
■古典菊
江戸中期から発達した菊で、嵯峨菊、伊勢菊、肥後菊、江戸菊など、昔の地名がついています。
菊の産地
青森県八戸市や山形県などの東北地方、新潟県などで栽培されています。
菊の育て方
菊にはたくさんの種類がありますが、春なら4月〜5月、秋なら9月に種まきをします。さし芽を使用すると豪華な花を咲かせることができます。腐葉土をたくさん使用し、水は土が乾いたらたっぷりあげます。菊は酸性が好きな植物です。 ph7が中性ですが、菊はph5.5〜6.5の土壌を好みます。春まきの場合は10月、秋まきの場合は5月〜6月になると蕾が膨らみ始めます。日当たりの良い、雨の当たらない場所に移し、この時は肥料を控えめにします。虫がつきやすいので注意します。
菊の盆栽栽培
■三段仕立て盆養
天・地・人と三段に仕立てる方法で、3本高さの異なる枝に花をつけていきます。8号鉢か9号鉢を使用します。
■ダルマづくり
三段仕立て盆養の小さいもので高さ60cm以下、7号鉢のものを言います。
■福助づくり
鉢よりも葉を大きくし、花を咲かせます。5号鉢に植えます。
■懸崖づくり
懸崖用の小菊を前年の秋にさし芽したものを、摘心を繰り返し、形を作ります。笹かま状に隙間なく花を咲かせます。前垂れ型や静岡型の大型のものと、小型のものに分かれます。
■千輪咲き
秋にさし芽をしたものを摘心を繰り返し、こんもりとドーム状に隙間なく花を咲かせます。大きな作品は、3mにも4mにもなります。 とても難しい技術と根気が必要になります。
食用菊の料理
■食用菊は秋が旬
菊は和食に良く合います。香りが良くしゃきしゃきとした歯ごたえを楽しめます。軸に近いほど苦味があります。 苦いのが苦手な方には干し菊のほうが甘味があっておすすめです。食用菊にはもってのほかや阿房宮などがあります。 黄色やピンクの花で、料理が色鮮やかになります。茹で過ぎると菊の風味が損なわれます。観賞用の菊も食べることができます。
■菊の酢の物
菊だけでもきゅうりやほうれん草、わかめが入ってもおいしいです。酢、砂糖、醤油で味付けします。 めんつゆを使ったおひたしもたくさん食べてしまいます。
■菊の天ぷら
塩やめんつゆでいただきます。菊の香りが大根おろしとの相性も良いです。
■菊の味噌汁
きゅうりや豆腐、なめこを入れていただきます。菊は最後に放つのがポイントです。
■菊花茶
目に効くお茶として雑誌にも取り上げられています。緑茶、ウーロン茶など好きなお茶とブレンドします。
菊の関連項目
■菊紋
菊の花芯を太陽に見立てた、八重菊、十二葉菊、三つ割菊など、たくさんの菊紋があります。
■花火
菊、冠菊があります。菊は花芯、花びらを表現し、星が流れ落ちてくるようにも見えます。 華やかにゆっくりと落ちる冠菊は、花火大会の終演を飾ります。
■菊刀
1946年にルース・ベネディクトが書いた作品です。「天文対話」や「種の起源」に劣らない秀作だと言われています。
■菊タロー
覆面レスラーの名前です。明るく楽しい試合をモットーに、日本、海外で活躍しています。
■菊容子
好き!すき!!魔女先生やコメットさんで人気のあった女優さんです。たくさんの作品に出演し、どんな役でも役者として演技する姿勢に高い評価がありました。 菊、冠菊があります。菊は花芯、花びらを表現し、星が流れ落ちてくるようにも見えます。華やかにゆっくりと落ちる冠菊は、花火大会の終演を飾ります。