菊の育て方

菊は寒さに強く、花の期間が割と長く楽しめる花です。 大きな花を咲かせたり、きれいな形に整えるには大変な労力がかかります。しかし、手間をかけた分、菊の花が咲いた時はまた育てようという気になります。一番の楽しみは花が咲くのを想像しながら育てることではないでしょうか。 代表的な菊の育て方を通して、きれいな花を咲かせてみましょう。


菊の栽培に必要な道具

■菊の土

腐葉土や赤玉、ゴロ土を使います。これらを混ぜ、通気性の良い土を作ります。飼育途中で土が減ってきたら、土を足してあげます。

■鉢

最初は7号や9号の小鉢で、成長に合わせて5号、6号などに植え替えていきます。

■さし芽トレイ

さし芽を作るためのトレイです。

■針金や支柱

針金で菊が3本に分かれるのを誘導します。支柱は竹やプラスチックなど、ホームセンターや園芸店で売られています。支柱を連結して強風対策にもなります。

■輪台

大きく咲いた菊の花を支える台です。3分咲きの頃に用意します。

白妙菊の育て方

白妙菊(シロタエギク)は花より葉を鑑賞します。「ダスティーミラー(粉にまみれた粉ひき屋)」と呼ばれ、葉が白っぽく見えます。 花は6月から8月に黄色い小さな花がいくつも咲きます。花は取ってしまったほうが葉が大きく育ちます。葉の鑑賞は年中楽しめます。 9月に種を蒔き、葉が2、3枚になったら分けていきます。日当たりの良い場所に水はけに注意をして育てます。水はそれ程与えず、乾燥気味にします。春になったらアブラムシに注意をし、低い高さで形を整えていきます。摘芯と言って芽を摘むと葉が増えていきます。肥料は与えすぎないようにします。

懸崖菊の育て方

懸崖菊(ケンガイギク)はかまぼこ状に小さな花が一面に広がります。針金を使って茎を寝かせます。次第に垂れ下がる癖がつくので最初は上向きに針金を作り、3度の刈り込み作業で少しずつ形を整えます。 10月下旬に、冬至芽を取り、プランターに植えます。翌年3月には新芽が出てきます。3月下旬になったら、5号鉢に植え替えます。消毒は11月と3月に行います。施肥は12月と2月に月1回、4月に毎週与えます。4月から8月に毎月予備摘芯と言って芽を取ります。 この摘芯によって脇芽が育つようになります。9月からは本格的に、根元から先端部まで3回に分けて摘芯します。5月から8月までは上向きだった針金を9月には地面と平行に、開花する頃には下に向くように角度を変えます。

大輪菊の育て方

■大菊3本仕立ての作り方

大輪菊は花の直径が18cm以上の菊を言います。越冬した冬至芽を4月から5月にさし芽をします。5cmくらいのところを切って水に30分浸けた後、発根剤をつけ、土に植えます。日陰に置いて水を切らさないようにすると、根が生えてきます。落ち着いてきたら、ポットに移し替えます。 土は腐葉土と赤玉を適当に混ぜます。日当たりの良いところで管理し、3日目以降に窒素、カリ、ハイポネックスなどの肥料を与えます。5月下旬には10cmから15cmに成長します。そうしたら、3本仕立てにするため、芽を取ります。芽を取ると、やがて菊が3つに分かれます。7月になったら大きな鉢へ移し替えます。土に燻炭、油粕を混ぜ合わせます。針金を立てて菊を誘導させます。暑い時は水をたっぷりと与えます。 8月には支柱を立てて、紐で縛ります。土を足しておくと、大きく成長してくれます。9月になると、いよいよ開花の準備に入ります。大輪の花を咲かせるためには、予備のために2つだけを残して、他の蕾を取ってしまいます。蕾が大きくなってきたら、もう1つの蕾も取ってしまいます。10月下旬には大きな花が咲いてくれます。

■福助作り

大菊と同じ作り方で4月から5月にさし芽をします。花の時期が終わったら、花の下で切り、冬至芽という新しい芽が生えてくるので、さし芽に使います。福助菊は矮化剤を使って低く作ります。5号鉢で40cm以内が理想的です。矮化剤が切れると背が高くなります。冬至芽を伸ばしておくと小さな花がたくさんつきます。

スプレー菊の育て方

スプレー菊は欧米で生まれた菊で、洋風の花が咲きます。芽を取らないので、簡単に育てることができます。10cmから15cmになったら芽を取り、冬至芽でさし芽をします。水は適度に与え、根が生えるまで日光に当てます。7月になったら鉢に移します。移し替えて3日以上経ったら肥料を与えます。夏の暑い時期になるので、直射日光を避け、日陰に置きます。草丈が伸びたら芽を摘みます。 8月にはもう一度鉢を植え替えます。枝を3本から5本残し、他を摘み取ります。20cmから25cmになったら支柱を立てます。9月に矮化剤を撒いて根の張りを良くします。10月から11月になると、きれいな花が咲きます。

菊の病気

■根腐れ病

ネグサレセンチュウやフザリューム菌によって根が枯れます。油剤で土を消毒するか、土を替えます。

■アブラムシ

オルトラン粒剤やアドマイヤー粒剤で早めに対策します。

■黒斑病

セプトリア・オベサ菌によって黒く枯れます。ダイセンを捲いて対策します。

■ハガレセンチュウ

センチュウによって菊が枯れます。土を消毒するか、マリーゴールドを植えると対策になると言われています。



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