ものもらい
まぶたの上や目の下に、ぷつっとした丸いふくらみができてしまったことはありませんか? 人に一番印象に残る目の周辺ですから、腫れてしまうととても目立ちますし、痛むことも多いですよね。 この『ものもらい』という目の病気は一体どんなものなのでしょうか。『ものもらい』とは?
ものもらいとは、まぶたの周囲や内側に細菌が入って、炎症を起こしてしまう目の病気です。 全国でさまざまな呼び名があり、『ものもらい』の他に『めばちこ』『めんぼ(う)』『めっぱ』などとも言われています。 地域によってかなり呼び名が変わるので、意味が通じないときもあるくらいです。 『ものもらい』も含め全ての呼び名は通称で、医療用語としては『麦粒腫(ばくりゅうしゅ)』『霰粒腫(さんりゅうしゅ)』といいます。 ものもらいは、症状によって2つに分けられるのです。
■麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
まぶた周辺の分泌腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して、化膿するおできです。 細菌の感染場所によって、更に外麦粒腫と内麦粒腫に分けられます。 外麦粒腫はまぶたの外側にあるまつげの皮脂腺に、内麦粒腫はまぶたの内側にある脂肪腺に、と病名が変わります。 どちらも痛く、時にはかゆみもあります。 そのまま放置しておくと腫れて膿が出ることもあります。
■霰粒腫(さんりゅうしゅ)
まぶた内側の脂肪腺が詰まって炎症がおきるタイプのものもらいです。 麦粒腫と違って化膿しているわけではないので、通常痛くなることはありません。 ですが、脂肪が固まってしまっているのでしこりとなり、自然に治るには時間がかかります。 長く放置しておくと、そこから化膿してしまうこともあります。
『ものもらい』の原因
普段はなんともないはずなのに、ある日突然ものもらいができてしまいますよね。ものもらいができる原因にはいくつかがあります。
■疲れが溜まり、抵抗力が落ちている
寝不足やストレス、風邪を引いているなど身体全体の抵抗力が落ちていると、細菌に感染してしまいやすくなります。
■清潔な手でコンタクトレンズを扱っていない
目に直接触れるコンタクトレンズを、清潔な手で取り扱わないと雑菌が目に入ってしまいます。 そしてまぶたの皮脂腺に雑菌が入り込み、ものもらいになってしまうのです。
■アイメイクがしっかり落とせていない
アイメイクをきちんと落としていないと、分泌腺に化粧品が詰まってしまいます。 そこから雑菌が入ってものもらいになることもありますし、分泌腺が詰まる霰粒腫になることもあります。
■よく目をこする
手は私たちが考えている以上に汚れています。汚れたままの手で目をこすると、ものもらいになりやすいのです。
『ものもらい』を治療しよう
ものもらいは、一度できてしまうと自然治癒には時間がかかってしまいます。 症状が軽いときに治ればよいのですが、どうしても痛がゆいと無意識に目をこすってしまうこともありますよね。 そうすると、ますますまぶたが腫れてしまいます。ものもらいができてしまったら、早めに病院に行って治療してもらうことをオススメします。 症状が軽い場合は、市販されているものもらい治療用の目薬もあります。 病院での治療は抗生物質の点眼薬(目薬)などで治療していきますが、腫れがひどく化膿している場合などは、まぶたの裏側を少し切って膿を出します。この際、目薬の麻酔をしてから切るので、大きな痛みはありません。化膿している部分をグリッと触られると痛いですが…。 私も以前、ものもらいができて腫れがひどかったときにまぶたを少し切りました。膿を出すと、かなり腫れがひきますよ。その後、抗生物質の点眼薬を1日3回つけていたら、数日で完治しました。また、霰粒腫の場合は、脂肪がしこりとなっているために、霰粒腫を取り出す治療が必要になります。どちらにしても目に傷は残らないので、安心してくださいね。
『ものもらい』を予防する
ものもらいを予防するには、『ものもらいの原因』になることをしないことが大切です。コンタクトレンズの着脱時はしっかりと手を洗ってから行ない、目はこすらない、メイクは毎日丁寧にきちんと落とすことが大切です。抵抗力が落ちてしまうのは、日々の注意では難しく思いますが、カロチンを多く含んだ食品を積極的にとるようにするとよいでしょう。また、香辛料や飲酒なども控えてくださいね。 ものもらいは、昔からおまじないなどで治すという人もいるのですが、病院で診察・治療してもらうことをオススメします。ものもらいは、まぶたが細菌に感染した状態なので、その細菌を退治すれば綺麗に治ります。