くも膜下出血

現代人が日常的に起こりうる症状として肩こり、腰痛、そして頭痛があります。殆どの人がいずれかを体験した事があると言ってもいい程、現代人に現れやすい症状です。その頭痛で今まで感じた事も無い位な痛み、同時に嘔吐感を感じた事は無いでしょうか?


それが1〜2日持続する様なら、くも膜下出血の恐れがあります。くも膜下出血の患部である脳は人体や生命を司る上で重要な役目を果たす場所であり、これによって神経症状と言った後遺症を残す可能性もあり、半分近くの人が亡くなる危険性のある恐ろしい病気なのです。40〜60代と言った働き盛りの年代で多く見られ、特に女性が発症しやすい傾向に見られます。

くも膜下出血の原因

考えられる大きな原因として次の事が考えられます。これ以外には、ストレスによる精神的原因、タバコや塩分の過剰摂取が関係しているとされています。

■脳動脈瘤の破裂

多くのくも膜下出血の原因、動脈の一部が膨張して破裂したもの。破裂しない限り自覚症状を感じる事は少ないですが、稀に神経症状を引き起こす場合があります。また、一生破裂しない事もあるので、何とも無い人も脳動脈瘤の可能性はあります。

■脳動静脈奇形の破裂

血管の奇形により、静脈壁に大きな負担が掛かる事で出血を引き起こしやすい先天性疾患。一般的な症状が無く、くも膜下出血や人間ドックなどによって偶然発見される事が多い。

外傷性出血

交通事故やスポーツなどで頭部に衝撃を受けた際、静脈などが切れて出血した状況。大した事が無いから、と思っている人が該当する事も。

くも膜下出血の症状と合併症

■症状

最初は激しい頭痛を伴い、これが数日間に渡って持続します。激しい頭痛を感じないパターンもあり、その際は軽い頭痛と共に大きな気圧変化の様なものを感じる事が多くなっています。更に悪化すると意識障害や言語障害、骨髄刺激症状と言った症状を引き起こす事も。

■合併症

発生しやすい症状として次の事が挙げられます、他には手術の合併症やてんかん発作、薬物の副作用も考えられます。

  • 再出血(再破裂)
  • 脳動脈瘤のパターンで起こる事が多く見られる、一度出血が止まっても発症24時間以内(例外あり)に再び出血が見られる場合があり、亡くなる可能性が非常に高く危険な状態に陥る可能性があります。これを防ぐ為にも、手術のタイミングが重要視されます。外傷性が原因である場合は起こらない。

  • 脳血管攣縮
  • 出血に伴って血管が収縮し、脳に充分な血液が流れない症状。脳梗塞を引き起こす危険性もあります。

  • 水頭症
  • 髄液の通り道で炎症が起こったりする事で、髄液が増えて脳室が拡大した事によって痴呆や方向障害と言った症状を引き起こします。上記2つよりは安全な症状ですが、治療する必要があります。

くも膜下出血の後遺症

患部が脳で、血管に傷を負わせる可能性が高い事から後遺症が残る場合も見られます。半身不随や言語障害と言った症状が多く、若干軽い人なら偏頭痛などがあります。遅くに発見すればする程、危険な病気ですので早期治療が大きな鍵と言えます。

くも膜下出血の治療法と予防法

■治療法

  • クリッピング術
  • 脳動脈瘤の根元をクリップで止める事で破裂を防ぐ手段。また、脳動脈瘤が大きすぎてクリップが使えない場合は「トラッピング」と言う元の親血管ごと閉じる方法を用い、バイパス手術を行います。

  • コイル塞栓術
  • 血管からコイルを挿入し、脳動脈瘤を塞いでしまう方法。ただし、非常に技術が要求される上に破裂してしまうと症状が悪化する危険性があります。

■予防方法

完全に回避する事は困難ですが、高血圧や動脈硬化、糖尿病、心臓病をお持ちの方は治療を受けておいた方が良いとされています。また、調味料の多量使用、飲酒や禁煙もそれらの原因になりかねませんので、数を減らすか止めるかした方が安全です。定期的にMRIの検査を行い、早期治療・早期発見出来る様に心掛けましょう。激しい頭痛が続く様なら、悩む前に一刻も早く病院へ。



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