脳貧血

座った状態から急に立ったり、長時間起立した状態だったりすると急激に目の前が暗くなって倒れてしまうことはありませんか?学校の朝礼でも時々倒れてしまう人がいましたよね。これがいわゆる『脳貧血』とよばれるものなのですが、脳貧血とは一体どのような症状なのでしょうか。


脳貧血とは?

よく勘違いされるのが、脳貧血=貧血ですよね。実は私も脳貧血をよくおこしてしまうのですが、倒れるたびに「鉄分が足りないんだ」「食生活がダメなんだ」「朝食食べたのか」と言われていたんですよね。こういうことを言う人は、脳貧血を貧血と勘違いしているのです。 脳貧血とは正式な病名ではなく通称名で、本来は『起立性低血圧』や『脳循環不全』といいます。これは、脳へ流れるはずの血液が一時的に不足してしまい、気が遠くなったりめまいや立ちくらみをおこしたりしてしまうのです。貧血は、血液そのものに問題があり、鉄分不足から赤血球の数が減少してしまうことによりおきてしまいます。 脳貧血は、血液状態は正常で、血圧に問題があるとおきやすくなるのです。脳貧血を起こしやすい人は低血圧の人に多いんですよ。

脳貧血の原因

脳貧血になる原因は、急に立ったり長時間立ち続けていたりすると、重力の関係で血液は足元にたまってしまいます。その状態が続くと、身体の一番高いところにある脳に必要な量の血液が回らなくなり、めまいや立ちくらみがおこってしまうのです。

■低血圧で脳貧血

血圧が正常であれば、自分で調整して脳にまで血液をおくるのですが、低血圧であれば脳にまで血液が届かないのです。私も低血圧のために脳貧血がおきます。一般的に血圧が20以上下がってしまうと、脳貧血の状態になってしまうのですが、血圧が高い人でも急に下がると脳貧血をおこしてしまうこともあります。

■自律神経で脳貧血

低血圧でなくても、自律神経がきちんと働いていないと脳貧血をおこしてしまうこともあります。普段私たちは意識していなくても、血液の流れや血圧、心拍数などを自動的にコントロールしています。通常は、下に溜まろうとする血液を血管周辺の筋肉を収縮することで防ぐことができるのですが、自律神経が弱っているとこの動作が素早くできなくなってしまうのです。低血圧ではないのに、脳貧血が頻繁におこるのであれば、自律神経の働きが弱まっているのかもしれません。また、子供の場合は筋肉が発達していないので、血管周辺の筋肉が収縮しても十分に血液を脳にまで押し上げることができないために、脳貧血がおこりやすくなっています。

脳貧血の症状

軽い脳貧血であればちょっとしためまいや立ちくらみですが、ひどい場合は意識を失ってしまうこともあります。またこれ以外に脳貧血の症状があります。

  • 顔面蒼白になる
  • 色が白く見えるのではなく、本当に真っ青になります。

  • 全身に冷や汗がでる
  • 冷や汗なのか脂汗なのか、全身汗びっしょりです。

  • 手足がしびれる、感覚がなくなる
  • 特に指先がしびれ、感覚がなくなりやすいです。

  • 目の前が見えなくなる
  • 目を開いているはずなのに目の前が真っ暗(真っ白)です。

  • 音も聞こえなくなる
  • 私の場合ですが、脳貧血がひどいと周りの音も一時的に聞こえません。当然「大丈夫?」の声も聞こえなくなります。

  • 気が遠くなる・気を失う
  • 私は気を失ったことはないのですが、脳貧血になると意識は朦朧としてしまいます。

  • 寒気がする
  • 部屋は暖かくても自分自身だけが寒く、特に肌は冷たくなります。

  • 脈が弱くなるが心臓はバクバクしている
  • 脈拍は弱くなるのですが、なぜか鼓動だけは早くなることがあります。

脳貧血時の応急処置は?

あなた自身や周囲の人が脳貧血になってしまった場合は、次のような応急処置をすることで症状を和らげることができます。

  • 横になり、頭の位置を足よりも下げる
  • 血液がスムーズに脳に流れるようにしましょう。足の下に枕などを置いて高くしてもかまいませんが、脳貧血がひどいときは真横になっていたほうがよいでしょう。

  • 身体を締め付けているものを緩める
  • ベルトやブラジャーなど身体を締め付けやすいものは全て緩めましょう。かなり楽になれます。

  • 身体を温める
  • 脳貧血がおきているときは、冷や汗が出ている上に身体全体が冷たくなっています。タオルケットや毛布などで身体をくるみ温めましょう。

  • ケガをしていないか確かめる
  • 脳貧血で突然倒れてしまった場合は、どこかケガをしていないか確かめてください。

脳貧血の予防法はあるの?

残念ながら脳貧血が必ず治る、という治療方法はありません。ですが、日頃の生活で気をつけていれば脳貧血を予防することは可能ですよ。

  • 急に起き上がらない・立ち上がらない
  • 急激に頭の位置を低い所から高い所に移動させると血圧が下がり、脳貧血になることがあります。寝起きのときもゆっくりと起き上がるようにしましょう。私は以前、勢いよく飛び起きて、脳貧血になりそのままトイレで吐いてしまったことがあります。

  • ウォーキングや水泳などをする
  • できるだけ毎日20分前後、身体を動かして血液の循環をよくしましょう。やりすぎると逆にまた脳貧血を起こしてしまうことがあるので注意してくださいね。

  • お風呂上りは30℃前後のぬるま湯をかける
  • お風呂上りに立ちくらみを起こすこともあります。それを防ぐには、お風呂上りに首の後ろから30℃前後のぬるま湯を数十秒かけてから出ると、立ちくらみを防ぐことができます。

  • 便秘や腹痛の原因になる食事をしない
  • 排便時に強く力んだり腹痛が強くなり過ぎる、下痢でツライときなども脳貧血が起こってしまうときがあります。腹痛+脳貧血になると、相当ツライです…。

これらの予防法を心がけていても、脳貧血が改善されない場合は医師に診察してもらいましょう。現在は血圧を上げる薬もありますし、自律神経の働きが正常かも確かめる必要があります。いずれにせよ、脳貧血がおきるとかなりの体力を消耗してしまいますから、あまり無理をしないでくださいね。



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