エクセルの使い方

パソコンを持っている人なら、「エクセル」という言葉を聞いても何のことか分からないと言う人はほとんどいないと思います。「エクセル(Excel)」は、Windows(ウィンドウズ)のOS(オペレーティングシステム=パソコンを動かすための基幹となるソフト)を開発したMicrosoft(マイクロソフト)が作った表計算用のアプリケーションソフトです。 ここでは、エクセルを使ったことがほとんどないという初心者向けにエクセルについて説明していきます。


エクセルってどんなソフト?

エクセル(Excel)は、Microsoft社が作った、表計算分野を代表するビジネスソフトです。 「表計算」というのは、その言葉通り、表を作ったり、計算をしたりすることで、ビジネスの分野では、ワープロソフトと共に最も利用されているソフトと言えるでしょう。 エクセルは、表計算ソフトの中でも、現在最も多くの人に利用されている表計算ソフトです。 求職の際の求人票などでも、「エクセル」を使いこなせることが応募の条件として挙げられる位、ビジネスでは不可欠の存在となっているのが現況です。 表計算ソフトでは他に「Lotus-1,2,3」というソフトもあります。元々表計算ソフトの世界ではロータスの方がシェアが高く、マイクロソフトは水をあけられている形になっていましたが、マイクロソフトは、ワープロソフト「ワード(Word)」などのほかのアプリケーションソフトと「Microsoft Office」としてパッケージ化することで、現在は表計算ソフトでは一番のシェアを誇っています。 ですから、仕事でエクセルを使用しないという企業はないくらい、ビジネスでも重要なソフトであることは間違いありません。 パソコンを仕事で使う必要のある人にとっては、エクセルを使いこなせるということは、もはや当たり前のスキルとなってきていると考えて良さそうです。

■エクセルの機能

エクセルの機能は、大きく分けると3つあります。「作表」「計算」「グラフ作成」の3つです。エクセルの画面は図のようにたくさんのマス目で縦横に分けられています。いわばこれは集計表のようなものです。 このマス目のひとつひとつを「セル」といい、このセルに文字や数字を入力して、表を作っていきます。この表は、線で囲んだり、文字の大きさや色を変えたり、マス目を色で塗り分けたりすることが可能です。 エクセルでは、セルに計算式を入力しておくと、他のセルに数値を入力した時に、その計算式を入力したセルには、計算後の値が表示されます。これがエクセルの計算機能です。単純に加減乗除(足し算・引き算・掛け算・割り算)だけでなく、「関数」という文字列を使うと、複雑な計算をすることもできます。関数で最も簡単に使うことが出来るポピュラーなものには、「合計(SUM)」「平均(AVERAGE)」などがあります。関数を使うと、金利の計算や日数の計算、条件に合わせた計算などが可能になります。関数を知れば、エクセルの可能性はかなり広がります。 エクセルでは、表にしたデータから自動的にグラフを作ることが出来ます。それがエクセルのグラフ作成機能です。「棒グラフ」「折れ線グラフ」「円グラフ」「散布図」「面グラフ」「ドーナツグラフ」「レーダーグラフ」の中から、そのデータにあった形式で作成することが可能です。グラフの基本設定に自分で変更を加えることが出来るので、より自分のイメージに合ったグラフの作成が可能となります。 報告書や時系列にデータを分析したい時には、このグラフの機能は大変便利です。

エクセルを使いこなしたい人への第一歩

エクセル(Excel)は、メーカー製のWindowsのパソコンを購入すると、ほとんどのパソコンに標準でインストールされている表計算ソフトです。 使い方のコツさえ覚えてしまえば、初歩的な機能だけでも結構便利に使うことが出来ます。まだパソコン自体の操作に慣れていなくて、という人は、まず使ってみることが大切です。「習う」ことも大切ですが、いくら習っても自分なりに使ってみないことには上達も望めません。まずは、習った機能を自分なりに使いこなし、少しずつステップアップしていくことが重要です。今は、パソコンスクールやカルチャー教室などのパソコン講座でもエクセルの使い方を気軽に学ぶことが出来ます。 また、書店などに行くと、エクセルの使い方を解説した本がたくさん出ています。 エクセルを勉強したければ、環境は整っていますから、まずはエクセルを直接操作して、自分の生活に取り込んでみましょう。

■エクセルを使いこなすために

エクセルは計算式を登録すると自動的に数値を計算してくれたり、入力したデータを任意の順番で並べ替えたり、抽出したり、データを加工したりできるとても便利な機能がたくさんあります。 エクセルを使いこなすには、その機能がどんなものかを知っておくことが大切です。 なぜなら、自分のやりたいことにどの機能が必要なのかをエクセルのシートを作成する上で知識として必要になってくるからです。 その機能を使うとどんなことができるのか?は、すなわち、自分はこうしたいけれど、どの機能が最適か?ということでもあるのです。 「こういうことがしたい」という動機があれば、それはエクセルのスキルを上達させる上でかなり重要なのです。「必要だ」と思えば、誰しも一生懸命勉強しますよね? まずは、興味を持ってエクセルに取り組んでみること、それが使いこなすための第一歩なのです。 では、エクセルを使うと、どんなことができるのでしょうか? エクセルで出来ることを具体的にご説明しますので、この中から自分に合ったエクセルの活用方法を見つけ、実際に自分でエクセルを活用しましょう。

■エクセルで出来ること・その1「住所録」

エクセルは、住所録を作るのにとても適しています。 あいうえお順に並べ替えたり、都道府県ごとに並べ替えたり、などの条件でデータを整理するのがとても簡単です。また、できあがった住所録にデータを新しく追加するのも簡単に出来ます。 年賀状や暑中見舞いといった季節の挨拶の時には、住所録がきちんと整理してあると、とても便利です。身近な住所録をエクセルで作成してみるというのは、入力の練習にもなりますし、エクセルの初歩としてはおすすめです。

■エクセルで出来ること・その2「カレンダー」

住所録はデータの整理という感じで、主に表的要素が強いですが、エクセルは、図の作成も可能です。その図として使うための練習としては、カレンダーの作成がおすすめです。 セル(升目)の大きさを変えることで、カレンダーの体裁をエクセルで作ることが出来ます。 クリップアートを使ってイラストを入れたり、ワードアートで文字を装飾したり、セルの書式設定で文字やセルの色を変えたり、背景のパターンを変えたり、とデザインすれば、エクセルで作ったとは思えないカレンダーが出来上がります。 エクセルはブックという形式で保存されるので、月毎のカレンダーをシートに保存すれば、12枚のシートで1年分のカレンダーが出来ますよね。1枚のシートでフォームを作ってしまえば、後はコピーして別のシートを作成して、細かい部分を編集し直せばいいだけなので、簡単に出来ますよ。

■エクセルで出来ること・その3「家計簿」

エクセルの機能を一通り理解するのなら、やはり家計簿がおすすめです。 家計簿は、エクセルの基本的な機能全般を利用して作るので、エクセルでシートを作成するのに必要な「作表」「計算」「グラフ」を覚えるのにちょうどいいテーマではないでしょうか。家計簿だけでなく、貯蓄などの金銭の出納の管理をすることも出来ます。 まずは、家計簿を管理するシートを作成してみましょう。その前に、簡単な設計図(自分が設置したい項目など)のようなものを作成しておくと、作成が楽になります。

■エクセルで出来ること・その4「健康管理」

食生活や健康の管理もエクセルでシートを作れば、簡単に出来ます。これは、家計簿の作成と同程度の知識で作ることが出来ます。 例えば、ウォーキングやジョギングをしている人は、歩数や走行距離のデータをエクセルで行えば、グラフ化もできて、運動量が一目瞭然です。また、それ以外にも体重や身長、体脂肪率、基礎体温、食生活のカロリーなどの管理も同じように向いています。

■エクセルで出来ること・その5「テンプレート」

会社などでよく使う書式の様式をテンプレートとして作り、それを使えば、同じパターンの文書を作成する時にはそれ以降は楽になります。ビジネス文書というと、ワードでも作成できますが、見積書や請求書、納品書など、数値を伴うような書類の作成にはエクセルはもってこいです。見積書などのシートを作る時は、「IF」や「VLOOKUP(HLOOKUP)」などの関数を使用が有効ですので、それらの関数を理解するのにおすすめです。

エクセルQ&A

ここでは、エクセルに関する初歩的な質問についてまとめてありますので、参考にしてみてください。

■ブックとシートの違いは?

エクセルでは、一つのファイルの中で複数の表を扱うことが出来ます。例えば、1月から12月までを月別に別々の1枚の表を作成し、それを12枚まとめて管理をするとします。その月ごとの表を「シート(ワークシート)」と言い、12枚のシートのまとまりを「ブック」と呼びます。「ブック」は、Windows上でいうエクセルの「ファイル」を意味します。 これは、エクセルの旧バージョン(Excel95以前)で、ひとつのファイルにひとつのシートしか扱えなかったため、それ以降のエクセルのバージョン(Excel97以降)と区別するために新たに「ブック」という呼び名を使うように区別したことに起因しています。現行で使われているエクセルでは、ほぼどのバージョンでもブック形式になっているので、今のエクセルファイルに関しては「ファイル=ブック」と考えても構いません。エクセルでファイルを新規作成した時に表示されるものが「ブック」、左下に表示される「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」されているものが「シート」です。 表示切替用の見出しを「タブ」と呼び、その部分をクリックすることで、シートの切替ができます。ダブルクリックした場合は、シートの名前を変更する操作になりますので、覚えておきましょう。

■線を引きたい時はどうすればいいの?

簡単に線を引きたい時は、「ツールバー」の「罫線」のボタンの右にある下向き三角ボタン(▼)をクリックすると、線の種類が出ますので、引きたい線のパターンを選んでクリックすれば、線を引くことが出来ます。 一番楽に表に線を引く方法は、最初に「格子」を選んで全部のセルに線を引いてしまい、後から太線に変更したり、いらない部分を消したりすることです。 ツールバーの罫線のメニューにないパターンで線を引きたい場合は、セルを右クリックして「セルの書式設定」を選び、「罫線」のタブから設定を変更します。

■セルに色を塗りたい時はどうすればいいの?

セルに色をつけたい時は、「ツールバー」の「塗りつぶしの色」のボタンの横の下向き三角ボタン(▼)をクリックすると下に色のメニューが表示されるので、その中から任意の色を選んでクリックすれば色を塗ることが出来ます。 また、セルを右クリックして「セルの書式設定」を選び、「パターン」のタブでセルの網かけの色を選んでも同じようにセルの色を変えることができます。 セルの書式設定では、「パターン」を使うと、セルに網掛けや斜線、横線、縦線などのパターンで塗りつぶしをすることも可能です。

■計算式を入力する時、加減乗除の記号はどうするの?

基本的に記号も数字も半角で入力します。「足す(+)」は「+」、「引く(−)」は「-」と数学の記号と一緒ですが、「かける(×)」は「*」、「割る(÷)」は「/」を使います。 セルに直接入力する時は、「=」を入力してから式を入力します。数式バーに入力する時も同様です。

■文字に装飾をしたい時はどうすればいいの?

文字のフォント(字体)を変えたい時は、ツールバーの一番左の下向き三角ボタン(▼)からフォントの形式を選べば、フォントを変えることができます。 文字の大きさを変えたい時は、フォントの横にあるサイズの下向き三角ボタン(▼)をクリックしてサイズの数値を選ぶと文字の大きさが変えられます。また、太字にしたい時は「B」、斜体にしたい時は「I」、下線を引きたい時は「U」を選ぶとそのセルに入力した文字にその装飾が適用されます。文字の色を変えたい時は、「塗りつぶしの色」の時と同じように「ツールバー」の「塗りつぶしの色」のボタンの隣にある「フォントの色」のボタンの横の下向き三角ボタン(▼)をクリックすると下に色のメニューが表示されるので、その中から任意の色を選んでクリックすれば色を塗ることが出来ます。 また、セルを右クリックして「セルの書式設定」を選ぶと表示される「フォント」のタブの書式設定では、このそれぞれのボタンで行った操作が一つの画面で全て行なえますので、色々変えたい時は「セルの書式設定」で行なうと操作が楽です。 エクセルは、まず使ってみることが、使いこなせるようになる一番の近道です。 実際に使ってみると、ここで紹介したQ&Aの例のほかにも分からないことはたくさん出て来ることでしょう。解決のために一冊ぐらいは参考書があってもいいと思いますので、おすすめのエクセルのガイドブックをご紹介しておきます。



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