盆栽
日本伝統文化のひとつ盆栽。私たちの盆栽のイメージとは人生の折り返し地点を通り過ぎた高齢者の代表的な趣味というところが根強いかと思います。テレビなどでも、おじいさんが早起きして、庭に綺麗に飾られた盆栽に水をあげながら話しかけるというシーンを何度もみているかと思います。
しかし、盆栽は何も高齢者だけが楽しむものではありません。若い世代、女の人でも楽しめる盆栽が現在多くあります。そこで、現在の盆栽についてこちらで紹介していこうと思います。
盆栽とは?
突然、「盆栽とは何でしょうか?」と聞かれたときどのように答えますか? なかなか言葉が思い浮かばないかと思います。盆栽とは、小さな鉢のなかに、まるで大地に力強くそびえ立つ大きな木を連想させる、自然を凝縮した小世界を表現しているものといえます。
「盆栽=松」というほどポピュラーな松ですが、松ひとつとっても種類が豊富にあるため、どの種類から育てていくか迷うことになるでしょう。また、盆栽は紅葉を楽しむことができたり、桜や梅といった花や、柿やナシなどの果実も盆栽で楽しむことができます。このように盆栽には春夏秋冬楽しむことができるという特長があり、1年を通して盆栽という趣味に没頭することができます。
盆栽の育て方
盆栽を育てるときに基本となることは太陽の光と水やりとなります。それぞれについてポイントを紹介しましょう。
■盆栽の日光について
1年を通して、日がよく当たる所に置くようにしましょう。日光が不足すると成長の妨げになります。しかし、夏は直射日光に注意する必要があります。また、梅雨時は雨が1日中当たるようなことのないよう、雨よけとなる軒下などに置くようにしましょう。
■盆栽の水やりについて
夏のような暑い季節には朝と夜2回の水やりを行うようにしましょう。冬は朝1回でよろしいと思います。夏の午後は鉢の中が大変暑くなり、その様なときに水やりを行ってしまうと、根に傷がついてしまう原因となってしまいます。
逆に冬は鉢の中の水分が凍り付いてしまうため、気温が急激に下がる夕方以降の水やりはやめておきましょう。風通しの悪いところに盆栽を置くと、水の減少を抑えることができますが、根の腐敗やカビの原因となってしまいますので注意が必要です。
■盆栽苔の水やりについて
盆栽には苔のあるものも多いですが、苔がいったん乾いてしまうと、水をあげても苔の表面で弾かれてしまいます。すると、苔が妨げとなり、植物が枯れてしまう原因となります。このような時は、ちょっとの間、苔に水をかけ続けてあげましょう。苔の表面に触れてみたとき、柔らかく、水っ気が出たら良いでしょう。
ミニ盆栽(小品盆栽)
ミニ盆栽(小品盆栽)とは通常の盆栽より全体的に小さくした盆栽で、主に平に載るような大きさの盆栽のことをさします。別名小品盆栽もしくは豆盆栽とも呼びます。
ミニ盆栽(小品盆栽)は盆栽入門者や若い方、女性の方が気軽に盆栽を始めることができるようにとサイズを小さくしてキュートな感じを演出しています。ただ、販売しているものを購入して育てるのは難しくないのですが、一からミニ盆栽(小品盆栽)をつくるとなると、盆栽初心者には厳しいかもしれません。
■ミニ盆栽(小品盆栽)の育て方
ミニ盆栽といえども、性質は盆栽ですので、しっかりとした手入れと管理が必要になります。そこで、ミニ盆栽(小品盆栽)の育て方について紹介しましょう。
- ミニ盆栽の保管場所
- ミニ盆栽への水やりについて
- ミニ盆栽の植えかえについて
- ミニ盆栽の肥料について
朝日から午後まで太陽があたる場所がよいです。午後からの光はよくありません。ミニ盆栽盆栽(小品盆栽)の管理で注意する季節は夏です。高温多湿のこの季節は、直射日光の当たらない涼しい場所が望ましいと言えます。
ミニ盆栽の鉢はサイズが小さいので、すぐに水がなくなります。季節により水やりが異なりますので、注意しましょう。春や秋は毎朝行い、夏は土が乾いたら水やりを行います。冬は夜に土が乾くくらいの量を朝あげるようにしましょう。
ミニ盆栽の鉢は小さいため、2年もすれば根でいっぱいになってしまい、成長の妨げとなってしまいます。そこで、土を取り替えてやりましょう。ミニ盆栽の成長をストップさせたければ、根を適度に切ってやります。このとき、上の方も切ってやらないと栄養不足で枯れる原因になりますので気をつけましょう。
ミニ盆栽は鉢の大きさに合わせた大きさでゆっくり育てて楽しむものです。肥料を与えてしまうと、すぐに成長してしまうため、効き目がゆっくりの肥料を少しずつあげるようにしましょう。肥料のあげる時期は4〜6月くらいが良いでしょう。
盆栽といえば松
「松のある家は繁盛する」といわれており、松は吉兆を表す縁起物です。松には代表的なものに「黒松」「赤松」「五葉松」などがあります。そこで、盆栽によく使用される2種類について紹介しましょう。
■盆栽のスタンダードな松の種類「黒松」
赤松とほとんど似ていますが、皮が黒っぽい色をしていて、葉の量が赤松よりも多いのが特徴です。全体的に重厚なイメージがあり、山形の形状をしています。
■盆栽によく使用する松の種類「赤松」
黒松と大きな違いはありませんが、皮が赤っぽい色をしていて、黒松より葉の量が少ないのが特徴です。鉢からはみ出すような形状から、上にまっすぐ伸びるようなものまでさまざまな表情を見せてくれるため、成長が楽しみとなります。
さつき(皐月)の盆栽
盆栽は松が有名ですが、花が付く「さつき(皐月)」の盆栽も大変盛んに行われています。松は松で趣がありますが、色が緑と茶のみというのは少し寂しいところでしょう。そこで、白・桃色・などの色が付くさつきの盆栽が女性を中心に人気となっています。
花の付く盆栽の育成は難しいですが、要所をおさえ、大事に育てると盆栽初心者の方でも花を咲かせることができると思います。
盆栽の鉢について
盆栽の鉢を選ぶときは、盆栽の種類、サイズ、形状に合わせて選ぶようにしましょう。盆栽のサイズが大きいのに、盆栽の鉢が小さいとバランスが崩れてしまい、倒れる原因になってしまいます。また、盆栽の鉢には形状があり、丸鉢、だ円鉢、長方形鉢、正方形鉢などなど、さまざまな盆栽鉢があります。
オンラインショップによる盆栽販売について
現在はパソコンが普及し、ネットワーク回線でさまざまな盆栽販売サイトを見かけるようになりました。自宅で選んで手軽に購入できるというメリットがありますが、選ぶときの基準となる盆栽の画像だけでは、良いか悪いかの区別がなかなか難しいと思います。
盆栽を長くやっている人ほど、盆栽販売店へ足を運び、実物を肉眼で確認します。また販売スタッフから盆栽のことについての豆知識を得ることができるなど、メリットが多いと言えます。