マムシ

日本でも最も恐れられている毒蛇といえば、日本全土に生息しているといっても過言ではないマムシです。滅多に見かけない地方から、よく見かける地方まで日本全土といっても色々ですが、日本人の認知度が固い毒蛇といったらやはりマムシではないでしょうか?しかし、命すら奪いかねない毒蛇として恐れられているマムシではありますが、実際のところはマムシの毒の恐ろしさというものはどの程度なのでしょうか?


マムシの毒と失命への危険性

イメージ的にマムシに噛まれると命が助かる確率が低いと思いがちですが、そんなことはありません。それは、マムシに噛まれてから6時間以上経過した上で、安静にしておらず、病院にもいっていない方の場合です。 マムシに噛まれても、安静にした状態で6時間以内に病院に付くことができれば、命を落とす可能性はほとんどありません。下手な応急処置をして病院に行くのが遅れるくらいならば、応急処置をせずに病院に直行した方が安全です。 特に民間療法的な応急処置は間違いが多いため、ばい菌まで傷口から入ってしまい、悪化させてしまう恐れもあります。ですので、マムシに噛まれたら、応急処置よりも何よりも病院へ向かうということを頭においてください。

■病院でのマムシの毒への対処法

では、病院ではどういった治療を行ってマムシの毒によって命を落とすことを防ぐのかというと、血清と呼ばれるマムシの毒を中和する薬で治療します。しかし、血清は難しく解説すると薬ではなく、馬から作られたもので、血清はマムシだけの特効薬ではありません。 ですので、マムシの毒を中和する血清では、その他の毒をもったヘビの毒やハチの毒を中和することはできません。というのも、血清とは、ある動物の体内に病原菌や毒を注入し、毒や病原体が入った体はその毒に対抗すべくその毒などにあった抗体を作ります。それを人間が採集して使うのです。 そのため、その毒によって抗体が違うので、血清も違ってきます。そのため、マムシに噛まれたと思ったら、実はハブだったために、命を落としてしまうという場合もあります。もちろん、その逆も然りです。ですので、マムシかハブかなどなど毒蛇の種類が分からない場合には、自分を噛んだヘビの写真を撮るか、現物を持っていくのが一番良いとされています。ですが、噛んだ蛇を持っていかなくとも大体の姿を覚えていれば、問題ありませんので、噛まれたからといって、無理に捕まえようとはしないでください。

■マムシの血清でアナフィラキシーショック

まるで希望を奪うかのようなのですが、マムシに噛まれたからといって血清を使えば必ず命が助かるというわけではありません。もちろん、助かる確率は99%といっても過言ではないぐらいに高いのですが、血清を使って命を落とす可能性は実際のところ5%と言われています。 スズメバチに刺されて命を落とす方の大半は、初めて指された方ではなく、二度目に刺された方が多いといわれています。命を落とす理由は、アナフィラキシーショックと呼ばれる急性アレルギー反応が体内で起こるからです。因みに、食物アレルギーと薬物アレルギーもこのアナフィラキシーショックです。血清を使って命を落とす可能性の原因は、このアナフィラキシーショックによるもので、アナフィラキシーショックが起こる確率は、かなり低確率なものの、ゼロではありません。 しかし、血清を使って一命をとりとめた人は数多くいます。書いておいてなんですが、気にせずに血清を使ってマムシの毒を中和した方が賢明です。また、素人が血清を使ってマムシの毒を中和しようとはしないでください。アナフィラキシーショックが起きてしまう可能性があがります。

■マムシに噛まれない方法

マムシに噛まれない方法は、ある意味でないといってもいいでしょう。ですが、人間がしっかりとマムシに対して警戒し、無闇に刺激さえしなければ、マムシは噛み付いてくることはありませんから、マムシに噛まれない方法になります。 きのこ狩り、山菜取りなどで山に入って行ってマムシなどに噛まれる方が多いのですが、その時に一番気をつけるのは、足元ときのこの近くです。きのこの近くにマムシがいて、手の伸ばしたところを噛まれたということもあります。ですので、マムシの発見例が多い場所での山菜取りやきのこ狩りは、常に身の回りを注意しながら行ってください。

マムシの毒の力

マムシの持つ毒は、あまり強くありません。怖いイメージはありますが、年間に3000人噛まれていても実際に命を落としてしまうのは、10にも満たない人数です。マムシが持っている毒は、出血毒と呼ばれる毒で、ハブも同じ毒を持っています。ですが、マムシの方がハブよりも毒性が強いです。 ですが、ハブの方が一度に人間の体内に送り込む毒の量が多いので、ハブの方が危険とされています。しかし、マムシ、ハブの毒で緊迫するような命の危険に陥ることはありませんが、歌にもなっているガラガラヘビに噛まれたら一巻の終わりといっても過言ではありません。 出血毒をもつヘビで最も恐れられているのはガラガラヘビです。歌で歌われるよりも、とても怖いヘビです。しかし、それを上回って恐ろしいのはコブラの毒です。コブラの毒は神経毒と呼ばれ、神経に直接効果ももたらすため、回りも早く、命を救うためには早急な対応が必須となってきます。 では、マムシが持つ出血毒はどのような効どくの果を持つかというと、まず末梢血管系機関に作用して異常をきたします。その異常によって血液の主成分である赤血球を血管の外に追い出してしまう効果を持ち、その効果によりじわりじわりと人間の体内の各組織を徐々に破壊していきます。しかし、何度も言うようですが6時間以内に病院で血清を使って治療を行えば、命を落とすことはありません。

マムシよりも危険なヤマカガシ

マムシよりも気をつけて欲しいヘビがヤマカガシというヘビです。このヤマカガシの毒はハブの10倍の力を持つといわれています。あまり出会うことはないといいますが、ヤマカガシに深く噛まれたら相当危険です。マムシのときよりも早急な対応が求められます。 ヤマカガシの持つ毒は、ヤマカガシ固有の毒で血液凝固阻害毒といいます。マムシの持つ出血毒とも、コブラの持つ神経毒とも違う毒で、危険性も高いです。もし、ヤマカガシの毒が目に入った場合には、失明の恐れもあることを覚えておいてください。 また、マムシ、ハブに噛まれた場合には酷い激痛に襲われますが、ヤマカガシの場合にはマムシやハブほどの激しい傷みや腫れは起こらないのが特徴です。もし、ハブに噛まれてもあまり痛くなかった場合にはヤマカガシに噛まれた可能性があると考えても良いかと思います。 しかし、ヤマカガシはとても大人しいヘビなので、こちらから刺激しなければ噛みつくことはありません。また、ヤマカガシは驚くと死んだフリをするので、死んでいるように見えるヘビには触れないことが得策です。

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