てんとう虫
結婚式でおなじみのてんとう虫のサンバ。結婚式を明るくお祝いするのにピッタリのフレーズが愛されて発表以来変わらずに歌われ続けてきました。ところでここで歌われているてんとう虫ってどんな昆虫か知っていますか? 結構奥深いてんとう虫について話してみましょう。てんとう虫ってどんな虫?
てんとう虫は天道虫と書くように一気に空に飛び上がって行きます。その様子からお天道様(お日様・太陽神)に向かって飛んでいく虫、てんとう虫と名づけられました。
■てんとう虫の観察
テントウムシ科(Coccinelidae)に属する昆虫のことを一般にてんとう虫と呼びます。硬いからに包まれた甲虫の一種で、黒一色の日本のカブトムシとかと違って鮮やかなカラーリングをしています図鑑や写真を見ればその派手さは一目瞭然。てんとう虫のサンバで「赤 青 黄色の衣装を〜」と歌われているのはダテではないですね。
■てんとう虫の衣装
色とりどりの衣装をつけたてんとうむしですが、別にこれから結婚式に行ってサンバを歌うために派手な衣装を着ているわけではありません。これは警戒色と言って、「俺に手を出したら痛い目見るぜ」と脅しているわけです。実際てんとう虫は関節辺りから苦くてくさい液を出します。おかげであまり他の虫や鳥に狙われにくくなっています。
■てんとう虫の根性
どこかの怖いおにいさんのように「俺は危険な男だぜ」とばかりにのし歩くてんとう虫ですが、もし悪臭の液を無視してつついたり驚かしてみると、結構弱気にしんだふりしたりします。意外と根性が・・いや、これはてんとう虫に限りませんが。
■てんとう虫の一生
多くのてんとう虫は春にタマゴから生まれて、幼虫、さなぎ、成虫と完全に変態します。大抵のてんとう虫は幼虫も大きくなってからも同じ食べ物をとります。そして冬にしなずに越冬する種類もいます。この場合、同じ場所に固まって越冬する習性があります。冬、置き石を起こして、てんとう虫の集団に悲鳴をあげたくなるのはこの習性のせいです。
■てんとう虫のえさ
一口にてんとう虫といっても、食性は肉食、草食、菌食の3つにわかれます。肉食は油虫、かいがら虫などを主食にし、草食の種類はナス科の植物(ナスやトマト)の葉をたべ、菌食種はウドンコ病菌などを食べて生活しています。
■てんとう虫は益虫?
虫には人間にとって都合のいい子と悪い子がいます。この人間にとってありがたい、いい子のことを益虫といい、悪い子は害虫と呼びます。てんとう虫の場合、畑に悪さをする油虫なんかを食べて退治する肉食のてんとう虫とウドンコ病菌を食べてくれるてんとう虫は益虫、畑のトマトを食い荒らす草食のてんとう虫は害虫として駆除される対象です。あくまで人間サイドからみたいい子と悪い子なのですが。
■益虫使役中
さて、益虫である肉食のてんとう虫を使って無農薬栽培に役立てる試みがあります。無農薬で増えてしまう油虫やかいがら虫をてんとう虫を放すことによって退治してしまうと言うものです。これを生物で生物を退治する農法、生物農法と呼びます。
てんとう虫の関連単語
ここではてんとう虫に関連する単語を並べてみました。昔から親しまれていてよくイラストやグッズのモチーフにされているてんとう虫ですので意外と多かったです。
■てんとう虫のサンバ
単語と言えばサン・・いやいや。すでに散々書いているてんとう虫のサンバですが、1972年発売、もう30年以上昔なのですね。いまだに結婚式に歌われているこの歌ですがリリースしたチェリッシュというデュオも実は夫婦です。
■てんとう虫コミックス
小学館の発行するコミックスシリーズです。あの国民漫画「ドラえもん」がこのレーベルで発売されています。余談ですがてんとう虫コミックスでリリースされたコミックスの中に「あさりちゃん」というコミックがあります。月間連載なのに81巻! しかもまだ続刊中という恐ろしい作品です。私が子供のときに読んでいたのですが、まだ続いていたんですね。単純に計算して28年連載が続いています。
■てんとう虫の歌
これも古い作品ですが(1974年)川崎のぼる(巨人の星の作者)原作でアニメーションにもなりました。7人の兄弟たちが(両親は飛行機事故で墜落、行方不明。しかもその飛行機に乗った理由というのが子供たちのプレゼントした北海道旅行に行くため・・)力をあわせて生き抜いていくお話でした。タイトルの由来はナナホシてんとう虫からだと思われます。一番印象深いのが7人の子供たちの名前。それぞれ月加水木金土日が名前について、しかも苗字が一週(いっしゅう)。タイトルのてんとう虫の立場は?
■スバル360
1958年富士重工業が送り出した軽乗用車です。名車の名をほしいままにしたスバル360ですが、形が似ていると言うことで、てんとう虫というあだ名がつきました。マイカーという概念はこの「てんとう虫」スバル360から広まったと言われています。