こうもり
こうもり、暗い洞窟の奥に住み、夜になると活動する。吸血鬼の象徴のようにされていますが、実際にはどんな生き物なのでしょう。吸血こうもりは本当にいるのでしょうか? こうもりの本当の姿を見てみましょう。こうもの生態
■こうもりは哺乳類
こうもりは自由に空を飛ぶことができる哺乳類です。こうもりの体には大きな羽があります。こうもりの子供は母親の母乳で育ちます。他の哺乳類の中でも空を飛ぶもの(モモンガ、ムササビ)もいますが、この種類は飛ぶというより体の膜を使って木に飛び移るといったほうが正しいでしょう。鳥のように飛べる哺乳類はこうもりだけです。
■こうもりの住処
こうもりは洞窟に住んでいるイメージがありますが、日本にいるこうもりの種類の半数は以外にも木の穴に住んでいます。木の穴は大きな木にしかできないので、こうもりは大きな木のある森にしか住めないのです。また、人の家の屋根裏にも住み着くことがあります。
■こうもりはなぜ?
こうもりはなぜさかさまにぶら下がるのでしょうか? 多くのこうもりは、眠るときなどは岩や木に足を引っ掛け頭を下にしています。こうもりは空を飛ぶために体を軽くしました。足の骨も軽くしたため、普通にしていると体を支えていれなく、逆さになっているのです。ちなみに排泄するときは頭を上にします。
■こうもりは夜、鳥は昼
こうもりは夜に飛ぶ昆虫をえさにして生活しています。そして鳥は昼に飛ぶ昆虫をえさにして生活しています。こうもりと鳥は活動時間をずらすことによって昆虫を分け合っています。こうもりと鳥のおかげで昆虫が増えすぎずに自然のバランスがとれています。
■こうもりの食欲
こうもり(小型)は昆虫を食べますが、1頭のこうもりが1日に食べる昆虫の量は、蚊で換算すると約500匹です。実際には同じ大きさの昆虫ばかり食べているわけではないのですが、1日に500匹の昆虫の重さはこうもりの体重の半分になり、人間で言うと1日にご飯を100杯以上も食べていることになります。すごい食欲ですね、こうもりって。
■こうもりの超音波
小型のこうもりは夜行性で視力があまり良くないので、暗闇で自由に飛ぶためと昆虫を採るために超音波を出します。こうもりは人間には聞こえない超音波を口や鼻から出し、物に当たってはねかってくる音を聞き分けて昆虫の居場所を確認します。
■こうもりは吸血鬼か?
こうもりは映画などで吸血鬼みたいな怖いイメージがあります。でも実際に血を吸うこうもりも実在します。怖いイメージではなく動物の血を舐めるくらいです。中南米の熱帯、亜熱帯に3種類だけ住んでいて日本には住んでいません。そのこうもりはチスイコウモリで小さな体で動物に近寄り、鋭い歯で動物の皮膚に少し傷をつけ血を舐めています。人間の血は舐めないので大丈夫でしょう。
■こうもりの冬眠
こうもりは群れで生活しています。昆虫などのえさが少ない季節は眠って過ごし、できるだけエネルギーの消費をしないようにします。
こうもりの種類
こうもりは世界中の4000種類もの哺乳類のうち、1000種類がこうもりなのです。こうもりは大きく分けて2タイプになります。こうもりの18%が大型こうもりで82%が小型こうもりです。
- 目は小さくて、視力が悪い。
- 夜行性で超音波を出します。
- 蛾などの昆虫を食べます。
- 世界中に住んでいます。
- 目は大きく、視力が良い。
- 夕方、まだ少し明るいうちに活動し、超音波を出さないものが多いです。
- 果実や花粉、蜜など食べています。
- 熱帯、亜熱帯に住んでいます。
【小型こうもり】
【大型こうもり】
こうもりと人間
■こうもりと科学
こうもりは私たち人間に科学のきっかけをくれます。飛行機に翼の形や、飛行機や船のレーダーもこうもりの出す超音波により暗闇でも位置を知るとこができるこうもりを参考に作られたのです。
■こうもりのフン
たくさんの群れで生活するこうもりの住処はたくさんのフンが溜まっています。昆虫を食べているこうもりのフンは「グアノ」とよびます。「グアノ」は窒素分が多くて肥料に使うのに最高です。昔は日本でも「グアノ」が使われていたことがあるそうです。東南アジアでは今でも使われています。
■こうもりの迷惑
こうもりは人間の家にも住み着きます。そこで夜になるとこうもりが活動してうるさいとかフンで落ちて困るということもあります。こうもりの駆除もされています。こうもりを飼う人もいますが、飼育は難しいと思います。自然の大きな木が少なくなりこうもりの住む場所もだんだん狭くなり自然の生き物が住むにくい地球になってきています。自分たち人間も住む地球です大切にしましょう。