動悸

動悸(どうき)とは、心臓の動きが乱れることからかんじる自覚症状の一種です。動悸は一般的には、なんらかの病気のサインというよりは、心因的(精神的なもんだいのこと)な原因からくることが多い症状といえます。


動悸はなぜ起きるのか?

■動悸とは

動悸は「心臓がドクドクいった」というふうに、感覚的なとらえかたをされることが多い症状です。じっさいに、心臓は一生のあいだつねに脈を打ち続ける臓器なので、ときには健康な人でも不整脈をおこすものです。

■動悸と不整脈

不整脈(ふせいみゃく)とは、心臓がふだんとはちがう動き方をすることです。つまり、心臓の脈の打ち方が、速すぎたり一定でなかったりすることです。この不整脈のことを動悸といいます。不整脈は誰にでもおこることなのでとくに気にかける必要はありません。しかし、なんらかの病気のシグナルとして動悸や不整脈がおこることがあります。

■動悸の原因

たいていの動悸は即病気につながる危険性がありません。しかし、心筋梗塞などの病気にかかっている場合には、動悸もはげしさをましたり、長時間つづいたりします。もし動悸が慢性的におきるようでしたら、病院の診断をうけることをおすすめします。わかりやすくまとめると、動悸の原因には以下のことがかんがえられます。

  • 動悸の原因 1 ・不摂生
  • 飲み物や食べ物の暴飲暴食がつづくと、動悸がおこりやすくなります。そのような生活が長いあいだつづくと、糖尿病などの生活習慣病のもとになりますので、気をつけましょう。

  • 動悸の原因 2 ・ストレス
  • 眠りが浅いなどのストレスから、おおきな仕事を前にした緊張まで、精神的に不安定な時期がつづくと動悸がおこりやすくなります。動悸の継続がさらなるストレスのもととなり、精神的な健康をみだす可能性があるので、ストレスの原因をはやく見つけとりのぞきましょう。

  • 動悸の原因 3 ・高血圧
  • 高血圧の体質のひとはどうしても、動悸の症状をおこしやすいものです。高血圧そのものは、日常生活におおきな支障をきたしませんが、ながくつづくと重大な病気をひきおこす因子となります。医師のアドバイスにそった生活習慣の改善がもとめられます。

  • 動悸の原因 4 ・他の病気
  • 動悸は心筋梗塞や心筋症などの重大な病気の典型的な症状です。動悸があるのに 1 〜 3 の原因に思い当たるフシがないひとは、病院へいってくわしく診察してもらうのがベストです。

いろいろな場面での動悸について

■動悸とほかの症状の併発

動悸は単独ではなく、息切れやめまいなどの症状をともなうことが多いものです。たんなる一時的な動悸だと、気にする必要はほとんどありません。しかし、念には念をおいて、一応おおきな病気にかかっているサインではないか、とかんがえるのがベターです。動悸にほかの症状がくわわると、どのような病気の可能性があるのか紹介します。

  • 動悸と息切れ
  • 動悸に息切れが加わると心不全や呼吸器疾患のおそれがあります。これらの病気にかかっている場合、初期段階では運動中にしか動悸や息切れをかんじませんが、進行すると安静にしていても動悸や息切れをおこします。いずれもいのちにかかわる病気です。早急な対処がひつようです。

  • 動悸とめまい
  • 動悸とめまいが併発する場合、心因的な病気にかかっている可能性があります。パニック障害や更年期障害の患者に、動悸とめまいを訴える傾向があります。

■食後に動悸がおこる場合

食後に動悸がおこるのはダンピング症候群と呼ばれる症状です。ダンピング症候群とは手術などで胃を切り取ったときにおきる症状です。胃の機能が低下しているため正常な働きができずに、動悸などの不快感をかんじさせるようになるのです。めまいや発汗をともなうこともあります。対処法としては、食事の量を小分けにすることです。一回分の食事量をへらすことで、胃にかかる負担をへらしましょう。

■動悸と妊娠

妊娠時は動悸や息切れがはげしくなります。妊娠の場合は、妊娠初期から動悸がはげしくなります。これは、妊娠時には血液の量が大幅にふえているためです。つまり、そのぶん心臓がはげしく稼動しているために、動悸もはげしくなっているだけのことです。ですから妊娠初期の段階から動悸がはげしくても、とくに問題はありません。しかし、あまりに動悸がひどいと貧血などを起こす可能性もありますので、普段の運動方法や食事のバランスの見直しなどもかねて、医者によく相談しましょう。

■動悸と更年期障害

更年期障害(こうねんきしょうがい)とは、もともとは 50 代の女性がかかりやすい、心因的な病気でした。動悸や息切れといった症状のほかに、原因がわからないのにストレスをかんじたり、体のだるさをかんじたりします。しかし最近では、更年期障害は男性にも見られるようなりました。いずれの場合にも、医師によるアドバイスと、周りの家族の病気への理解と協力が欠かせません。

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