火星
火星は地球のすぐ外側をまわっている外惑星(がいわくせい)です。地球によくにていて、生命がいるのではないかと、もっとも期待(きたい)されています。火星を題材(だいざい)にした映画や本もたくさんあります。しかし、火星はさむく、砂地で、まだまだ人間が住めるようなかんきょうではありません。火星ではどんな調査(ちょうさ)がおこなわれているのでしょうか?
火星ッテドンナ惑星?
■火星のとくちょう
火星の地表の岩石の中には酸化鉄(さんかてつ)がふくまれています。火星にはわずかに酸素(さんそ)があって、その酸素が地表を酸化します。酸化とは、物質に酸素原子(さんそげんし)がくっつくことをいいます。鉄がゆっくり酸化して、赤くさびるように、火星も酸化しています。そのため、火星は赤く見えるんですね。火星にはオリンポス山、アスクレウス山、パボニス山、アルシア山といった火山や、マリナー谷があります。
火山活動がおきたときに、地下の氷がとけて洪水のように流れだし、川のあとのように残っていたり、雨の流れたようなあともあります。そして、地球の北極や南極と同じように、極冠(きょっかん)とよばれる氷もあり、火星に四季(しき)があることがわかっています。火星に生物はいるのか?地下深くに液体の水が流れているとしたら、可能性(かのうせい)はないとはいえません。
■地球とそっくりな火星
火星は、地球と似ている部分が多い惑星です。四季の変化もあり、1日の長さも24時間37分22秒と、ほぼ同じです。地球とちがうところは、太陽のまわりを1周するのに約687日もかかるため、四季の長さは地球の2倍になります。
そして、火星は地球の約半分の大きさで重力は1/3しかありません。昔は火星にも厚い大気や海があったと考えられていますが、重力が弱かったために、大気は宇宙空間へ消え、海もなくなってしまいました。
火星の大気は、二酸化炭素(にさんかたんそ)95.3%、窒素(ちっそ)2.7%、酸素0.15%、その他1.85%です。そんな火星を地球のような環境にして、人類が移住できるような「テラフォーミング(地球化)」計画もあります。
■火星のデータ
- 火星の半径(はんけい):3396km
- 火星の質量(しつりょう):地球1に対し、0.107
- 火星の地表の温度(おんど):−140℃〜−63℃
- 火星の気圧(きあつ):0.006〜0.008気圧
- 太陽(たいよう)から火星までの距離(きょり):2億2790万km
- 火星の公転周期(こうてんしゅうき): 687日
- 火星の自転周期(じてんしゅうき):24時間37分
- 火星の衛星(えいせい):2個(フォボス、ダイモス)
- 火星の環(わ):なし
火星ノ見ツケカタッテ?
火星は、地球の外側をまわっているので、外惑星に分類されます。火星は2年2ヶ月ごとに地球に接近します。その中でも15年に1回は大接近になります。火星はだ円形にまわるため、接近したときの地球との距離は決まっていません。大接近したときは−3等星の明るさになると言われています。天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)で火星を見るときは、なるべく高い倍率(ばいりつ)で見ると、火星のもようを見ることができますよ。
火星ニマツワル神話ッテ?
火星は、英語では「マーズ」とよばれています。これはローマ神話のマルスからきた名前で、ギリシャ神話のアレスともいわれています。ゼウスとヘラの子供で、戦いの神様とされていますが、アレスの姉妹、エリスとエニューオーが人間に混乱を巻き起こし、そこをアレスがあばれまわるというものでした。アレスにはハルモニアという妻がいますが、マルスには金星のビーナスという恋人がいます。
火星探査機(たんさき)ッテドンナモノ?
はじめて火星に着陸した探査機は、1973年旧ソビエト連邦(れんぽう)のマルス3号でした。しかし、これまでにはたくさんの失敗もありました。火星に接近(せっきん)しようとしても、打ち上げにしっぱいしたり、とちゅうで通信がとだえたりしました。
しかしその後は、1976年のバイキング1号、2号、1997年のマーズ・パスファインダー、2004年のスピリットとオポチュニティなど、たくさんの探査機が火星へおくりこまれました。探査機で見た火星は石ころがたくさん転がっている砂漠(さばく)にピンク色の空が広がっていました。しかし、さいしょに書いたように、水のあとも残っていて、地下に水があれば、生命がいるとも考えられています。近いしょうらい、火星に生き物がいたかどうか、明らかになるかもしれませんね。