冥王星
冥王星(めいおうせい)は太陽(たいよう)から9番目のところにある惑星(わくせい)でした、最近までは。地球の月より小さい冥王星は、成分や公転(こうてん)方法も、ほかの惑星とは、まったくちがっていて、とても個性的(こせいてき)なんです。でも、ついこの前、冥王星は惑星の仲間(なかま)から外されてしまいました。冥王星って、どんな星なのでしょう?
冥王星(めいおうせい)ッテ?
■冥王星のとくちょう
冥王星は太陽から一番近い天体。水星から海王星までの惑星は、ほとんど同じところを円に近いだ円をえがきながら太陽のまわりをまわっています。一方、とても小さな冥王星は、平面からすごくかたむいて、つぶれただ円をえがきながら太陽をまわっています。
なので、太陽と間が最短距離(さいたんきょり)になったときには、冥王星の通り道は海王星の内側(うちがわ)に入ってしまいます。そのほか、冥王星はほとんどが氷でできていることも、ほかの惑星とは、ちがっている点と言えるでしょうね。
■冥王星を発見(はっけん)した人
冥王星は1930年にアメリカの天文学者(てんもんがくしゃ)クライド・トンボーによって、発見されました。クライド・トンボーは、当時、一番新しい技術(ぎじゅつ)だった天体写真を使いました。たくさんの写真をとって、一つずつ時間をかけて調べたのだそうですよ。
■冥王星のデータ
- 冥王星の半径(はんけい):1137km
- 冥王星の質量(しつりょう):地球を1として、0.002
- 冥王星の表面温度:−230〜−210度
- 冥王星の気圧(きあつ):ほとんどない
- 太陽からの距離(きょり):59億(おく)1520万km
- 冥王星の公転周期(こうてんしゅうき):248年
- 冥王星の自転周期(じてんしゅうき):6日
- 冥王星の衛星(えいせい):1コ(カロン)
- 冥王星の環(わ):なし
冥王星ノ見ツケカタッテ?
冥王星は、本当に小さく、14等星(とうせい)と暗い星です。かなり性能(せいのう)のいい望遠鏡(ぼうえんきょう)を使っても見つけることは、むずかしいでしょう。ただ、目に見える太陽のように動かない恒星(こうせい)を、ぜんぶスケッチし、星図で、だいたいの冥王星の位置(いち)を確認(かくにん)しておけば、これかなぁ〜?というくらいは判断がつくと思います。ふたご座のなかに見えるとも言われています。とにかく観測(かんそく)しにくい星なので、季節(きせつ)や時間は、あまり関係(かんけい)ないように思いますよ。
冥王星ニマツワル神話ッテ?
■くらやみの帝王(ていおう)プルート
冥王星のことを、英語(えいご)ではプルートと言います。かわいい名前ですが、プルートは豊作(作物がいっぱい実ること)の女神(めがみ)デメテルの娘(むすめ)のペルセポネーを、むりやりさらったコワイ神様(かみさま)なのです。ゼウスとポセイドンのお兄さんでもあります。その暗いイメージから地下に眠る大金持ちとも呼ばれています。とてもおそろしい性格の持ち主ですが、正義(せいぎ)のみかたのような、ヒーローっぽいところもあるんですよ。
ナゼ冥王星ハ惑星ジャナインダ?
海王星の周辺(しゅうへん)から冥王星の外側(そとがわ)まで、エッジワース・カイパーベルト天体という小さな天体がうかんでいます。その数は今、800コくらいあると言われています。冥王星のとくちょうのところでも書いたように、冥王星は私たちの目には見えないほどの星で、ほかの惑星とは大きくことなったとくちょうを持っています。
そのことからも、じつは冥王星も、その小天体の一つではないかと考えられているんです。冥王星が消えてなくなると思っている人もいるようですが、決してなくなってしまうわけではありません。
矮惑星(わいわくせい)ッテ、ナニ?
(この情報は古いものです。新しい情報はこの下にある「冥王星ハ準惑星ニ決マリ!」をご覧ください)
2006年8月24日、チェコのプラハで開かれた国際天文学連合(こくさいてんもんがくれんごう)の総会で、定義された太陽系の新しい分類(ぶんるい)です。1930年から、太陽系の第9惑星とされていた冥王星が惑星の座(ざ)を失いました。そのキッカケとなった「2003 UB313」という星に「エリス」という名前がつけられました。これで矮惑星は全部(ぜんぶ)で小惑星のケレス、冥王星(現在冥王星は準惑星とされています。)、エッジワース・カイパーベルト天体のエリスの3つになりました。
■ケレス
ケレスは小惑星の中でも大きいものの一つです。小惑星としては、1801年にイタリアの天文学者ジュゼッペ・ピアッツィによって、はじめて発見されました。公転周期(こうてんしゅうき)は4.60年、自転周期(じてんしゅうき)は9時間40分とされています。
■エリス
エリスは冥王星よりも大きな天体と考えられています。2003年にアメリカの天文学者マイケル・ブラウンらによって発見されました。公転周期(こうてんしゅうき)は557年、自転周期(じてんしゅうき)は8時間以上とされていますが、はっきりしたことは、わかっていません。
冥王星ハ準惑星ニ決マリ!
矮惑星(わいわくせい)ッテ、ナニ?とあるように、2006年8月24日国際天文学連合により、冥王星はDwarf・Planet(ドワーフプラネット)と再分類し直され、日本ではそれを直訳通りに矮惑星と呼んでいました。但しこの名前は暫定的なもので、2007年3月21日日本学術会議によって「矮惑星」ではなく「準惑星」と表記することを推奨すると決まりました。
まだ正式決定ではありませんが、もともと矮惑星という表記は「わかりにくい」「ネガティブなイメージ」などの声もあり、今回の「準惑星」という決定はおそらくそのまま浸透することでしょう。
2007年3月21日追記