大腸ガン

大腸ガンは、日本人が特に気をつけなければならないがんです。現在でも大腸ガンにかかる人は相当な数にのぼりますが、2010年代中頃までには、胃ガンよりも人数が多くなると推測されています。また、日本を代表するような名医が書いた本や、大腸ガンの経験者が書いた闘病記を読むと、いかに大腸ガンが怖いものなのか、身にしみてわかります。


大腸ガンの原因

大腸ガンの原因は、現代医学でも完全にはわかっていません。しかし大腸ガンは、直腸やS状結腸など便が溜まる箇所に出来やすいことから、これらには何らかの関連があるのではないかと考えられています。

大腸ガンの症状

大腸ガンの症状の特徴として、大腸ガンの初期症状の段階では、ほとんど自覚症状がないことがあげられます。また大腸は非常に長い臓器なので、大腸のどの部分ががんにかかっているかで、症状も変わってきます。大腸ガンにかかる部位は大別すると、右結腸・左結腸・直腸の3つに分けることができます。

■大腸ガンの症状1・右結腸が大腸ガンにかかっている場合

右結腸が大腸ガンにかかっている場合には、おなかに症状を感じることが多くなります。具体的にはおなかが膨れたり、空腹でもないのに頻繁におなかが鳴ったりします。それに次いで、めまいや便通機能のみだれも起きます。

■大腸ガンの症状2・左結腸が大腸ガンにかかっている場合

左結腸が大腸ガンにかかっている場合には、回数的に便の際にチが出る症状が多く現れ、次いで便通のみだれや腹部の機能低下という順になります。また、腸閉塞を起こすのも、主に左結腸だという特徴があります。

■大腸ガンの症状3・直腸が大腸ガンにかかっている場合

直腸が大腸ガンにかかっている場合には、大半が便の際にチが出る症状を起こします。その他にも便通がわるくなったり、めまいを起こしたりします。

■大腸ガンの症状が進行すると・・・

大腸ガンの症状が進行すると、以上のような症状に加えて、さらに日常生活に影響する症状が現れます。具体的には呼吸が難しくなったり、おなかのハリが痛み出したり、食事がほとんど取れなくなってしまうという症状をもたらします。

■大腸ガンの検査

大腸ガンは初期症状の段階で発見されると、非常に高い確率で完治が見込めます。そのため、特に大腸ガンの症状がなくても、定期的に病院での検査や検診を受けることが重要です。

■大腸ガンの検査方法

大腸ガンを検査するために病院では、便にチが混ざっていないかをまずチェックします。次に放射線や、大腸内視鏡による検査や検診を必ず行います。これらの検査を複合して行うと、大腸ガンにかかっているかどうか、かなり正確に判断ができます。なお検査の際には食事制限がされますが、この程度のガマンで大腸ガンの早期発見につながるのなら、安いものですよね。

大腸ガンの治療

大腸ガンの治療は、手術がメインとなります。大腸ガンの治療のために放射線などを利用しても、高い効果が得られないのです。大腸は構造的に、上から粘膜・粘膜下層・筋層に分かれていますが、大腸ガンがどの部分にまで及んでいるかで治療法も変わります。

■大腸ガンが粘膜で止まっている場合の治療

大腸ガンが粘膜で止まっている場合には、内視鏡手術で完治が見込めます。内視鏡手術とは、体の中に内視鏡といういわゆる鏡と、がんを切り取るための器具を入れ、がんを直接取ってしまう治療法です。

■大腸ガンが粘膜下層に達している場合の治療

大腸ガンが粘膜下層に達している場合には、本格的な手術を必要とします。この手術が成功すれば、じゅうぶん大腸ガンの完治も見込めます。また、粘膜と粘膜下層で大腸ガンが止まっている場合を、総合して早期ガンと位置づけています。

■大腸ガンが筋層にまで達している場合の治療

大腸ガンが大腸の最深部である筋層にまで達すると、進行ガンと判断されます。大腸ガンをこの状態のまま放置しておくと、早い時期に腸閉塞を起こす可能性もあるため、早急に手術が行われます。大腸ガンがここまで進行していると末期症状に近いため、仮に手術が成功しても、再発する可能性があります。またそれだけでなく、この状態では大腸ガンが他の部位に転移する可能性も高く、治療の際にはスピードと正確性の両方が求められます。

大腸ガンの転移

大腸ガンが他の器官に転移する場合、最も多いのが肝臓ガンへの転移です。このような肝臓ガンを転移性肝臓ガンと呼びます。転移性肝臓ガンは多くの場合、治療方法がほとんどありません。しかし大腸ガンから転移した場合に限り、積極的な治療が試みられます。その方が命の時間が長くなることが、臨床的に判明しているためです。

大腸ガンの予防

大腸ガンは、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。ですから大腸ガンに気付いた時には、末期だったということも少なくはありません。大腸ガンは末期になると、他の器官に転移しやすいため、どんな名医でも治療できるかどうかはわかりません。また書店で販売されている大腸ガン闘病記に目を通すと、いかに大腸ガンは早期発見が大切かを私たちに思わせてくれます。ですから、大腸ガンの予防のためには、定期的に病院に通い、検査・検診をマメに受けるのがベストです。

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