ニート
ニートは現代の日本において、大きな社会問題となっています。ニートは、ある程度の年齢にも関わらず家にひきこもり、社会との関係をほとんど持っていません。そのため、多くの問題を引き起こしているのです。
ニートの定義
ニート(NEET)とは、「Not in Education, Employment or Training」の略です。簡単な日本語に置き換えると、15〜34歳の人の中で学校に通っていなかったり、働いたり働く準備をしない人たちのことをいいます。
ニートとフリーターのちがい
ニートとフリーターは、よくひとまとめにして捉えられがちですが、両者の間には明確な違いがあります。ニートは就職に関する活動をいっさい行っていないのに対し、フリーターはアルバイトやパートなどの労働を行っています。そういう意味では、フリーターのほうがニートよりも社会性を保っていると言えます。
ニートになる原因
一口にニートといっても、ニートになる原因には人それぞれ様々な理由があります。一見かわいそうに思える原因もありますが、どんな人でも何かしらの問題を抱えながら社会性を保っているのには、変わりがありませんよね。
■ニートになる原因1・働く必要がない
ニートが増加している最大の原因が、ひきこもりを続ける本人が、就職の必要を感じていないことです。ニートはある程度の年齢になっても親の収入に頼ることができるので、ニート本人が無理をして働く必要がないと考えているのです。ですから、ニートはある程度の収入がある家庭にしか誕生しない、という事実があります。
■ニートになる原因2・ひきこもり
家庭や学校・職場などで、何かしらの辛い経験をしたためそれがトラウマとなり、ひきこもりに走るニートも数多く見られます。しかし、そのようにひきこもり生活が続けられるのも、親の収入があればこそなのです。
■ニートになる原因3・やりたいことがない
ニートが就職しない原因に、「今の社会にはやりたいことがない」という理由がよく聞かれます。しかし自分に夢や、やりたいことがあってもなくても、家にひきこもっていられるのは、親に頼っていられるからなのはどうしても否定できません。
■ニートになる原因4・発達障害
発達障害とは、周囲の状況にうまく適応できずに、自分の殻にひきこもる傾向が強い精神病のひとつです。このような発達障害で家に引きこもってしまうニートも、思いのほか多いのです。
ニート問題
ニートがこのままひきこもりを続け、就職しない状況が続くとどのような問題があるのでしょうか。ここではその一部を紹介します。
■ニート問題1・労働人口の減少
ニートがこのまま就職しないと、本来ならいるはずの労働人口がいなくなり、社会として機能しなくなることが考えられます。いざニートが就職しても、その年齢なら当然持ち合わせているべきスキルや社会常識を持ち合わせていないため、社会秩序そのものがメチャクチャになることもじゅうぶん予想されます。
■ニート問題2・国の歳入の減少
ニートがこのままほとんど生産活動をしないと、当然収入が彼らにはないので消費活動に影を落とします。この結果、ニートと非ニートの生活格差がどんどん広がるばかりでなく、国家の収入源となる税収もどんどん落ち込むのです。
■ニート問題3・社会福祉の維持
現在の年金制度をはじめとする社会福祉システムは、現役の労働世代が高齢者の負担を肩代わりすることで成立しています。しかし、ニートには収入自体がないので、社会福祉費用を維持することができなくなるのです。すぐ間近に迫った団塊世代の大量退職問題と合わせて、ごく近い将来大きな問題になるでしょう。
ニート対策
このようにニート問題をこのまま放置すると、日本の国家基盤そのものに影響が出る可能性があります。そのため政府や各自治体も、ニート対策に乗り出しました。現段階ではまだじゅうぶんな効果を出していませんが、今後もさらなるニート対策が必要なのは、言うまでもありません。
■ニート対策1・雇用の円滑化
日本では雇用形態が変わり、正社員が減りパートや派遣社員の数が大幅に増加しました。このような不安定な雇用形態では、ニートが就職に希望を持てないのはある程度理解ができます。ニート対策だけでなく、現在働いている多くの非正社員を救済するためにも、雇用形態の見直しが求められます。
■ニート対策2・ひきこもり対策
いったんひきこもり生活が身に付いてしまうと、中々そこから抜け出せなくなるのは確かなことです。このようなニートを救済するためにも、家族や地域単位でのひきこもり救済対策が求められます。何度でもチャレンジが可能な社会システムの構成が必要です。
ネオニートとは
ネオニートとは、収入のあるニートの事を指します。簡単にいえば、ネットでの株の売買で生計をたてるニートがネオニートです。ネオニートはニートと違い収入がありますが、家に引きこもっている状態が長い間続くのは、ニートと変わりがありません。
ニートとメディア
テレビや雑誌などでも、ニートの特集は盛んに行われていますよね。それとは別にネット上では、「ザンコクな天使のテーゼ」の替え歌である「ザンコクなニートのテーゼ」が公開されています。「ザンコクなニートのテーゼ」はニートにはかなりキツい歌詞になっていますが、ネット上ではいろいろな意味で話題を振りまいています。
ニートビーツ
ここでお話したニートとは全く関係ありませんが、「ニートビーツ」という4人組のロックバンドは、精力的な音楽活動を展開しています。ニートビーツは初期のビートルズを思わせるUKサウンドを基調として、現在でもコアなファンの支持を受けています。ニートビーツは、今後の音楽シーンにおいて要注目のバンドなのです。