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梅雨

筆者は北海道在住なのでよくほかの地域の人から「北海道は梅雨(つゆ)がないんでしょう? いいなあ」とうらやましがられることがあります。確かに梅雨の時期は北海道も雨は多いのですが、ほかと違ったじめじめ感が少ないので“梅雨!”という感じが少ないのかもしれません。そこでなぜ北海道には梅雨がないのかといった素朴な疑問を考えてみましょう。

梅雨ってなに?

それでは梅雨について紹介して行きたいと思います。なぜ梅雨があるのか、梅雨がない地方があるのはなぜか、よく聞く梅雨前線というものはどのようなものなのかなどなど「梅雨ってなに?」という疑問にできるだけわかりやすくまとめてみましたので読んでもらえると嬉しいです。

■梅雨とは

梅雨は辞書で調べると「晩春から初夏にかけての雨の多い時期」とあります。ある意味では熱帯地方の雨季と同じなのですが、梅雨の場合はスコールのようにザーッと降るわけでもなく、ひたすらしとしとしとしとゆっくり降り続けるという嫌な特徴があります。そうすると「洗濯しても乾いてくれない」という特有の湿気が多い気候になってしまいます。

■なぜ梅雨があるのか

先ほど梅雨は晩春?初夏にかけて起きると言ったとおり、梅雨の時期は季節の移り変わりにあたります。そしてこの頃はちょうど太平洋の暖かい高気圧が中国大陸のほうの冷たい高気圧とぶつかる境界線に日本が入ってしまいます。この境界線が天気予報でよく聞く梅雨前線(ばいうぜんせん)というものなのですが、この梅雨前線では海側の湿った暖かい空気が上に押し上げられます。押し上げられた空気は上空で冷やされて水滴、つまり雨に変わって雨を降らせるのです。

■梅雨の時期が長いわけ

早い時期の梅雨前線はずっと南のほうにあり、次第に北上してきます。やがて九州四国本州と縦断していくのですが、本州あたりでは大陸側の高気圧と太平洋側の高気圧の押し合う力が同じくらいになってしまいます。そのためどうしても本州では梅雨前線が停滞することになり、雨が長引いてしまいます。

■北海道に梅雨がないわけ

早い時期の梅雨前線はずっと南のほうにあり、次第に北上してきます。やがて九州四国本州と縦断していくのですが、本州あたりでは大陸側の高気圧と太平洋側の高気圧の押し合う力が同じくらいになってしまいます。そのためどうしても本州では梅雨前線が停滞することになり、雨が長引いてしまいます。

■小笠原諸島に梅雨がないわけ

北海道と同様小笠原諸島にも梅雨がありません。小笠原諸島は本州よりもずっと大陸から遠いために太平洋側の勢力が強く、大陸側も手が出せない位置にあるからです。簡単に言うと高気圧同士のぶつかり合う境界線から外れているからということになります。

梅雨入りと梅雨明け

梅雨前線が南から次第に近づき、日本列島に影響を及ぼし始めることを梅雨入り(入梅)といいます。やがて梅雨前線が北上を続けて日本から過ぎ去ることを梅雨明けといいます。ただし日本は縦に長いので、地域によって梅雨入りと梅雨明けの期間にかなり差が付きます。そのため気象庁では地域ごとに梅雨入り・梅雨明け宣言を出すことにしています。天気予報を見ていると耳にする「沖縄地方の梅雨明けが宣言されました」といったセリフはこの気象庁の発表をもとにしているのです。

梅雨時の注意

梅雨の時期はちょうど気温も上がってきますし、湿気が多くなりますので食べ物が痛みやすいので注意が必要です。また、しとしと降るのが特徴の梅雨ですが、後半には雨量が増えたり、台風が併発したりすると集中豪雨を起こすことがありますので充分に注意しなくてはいけません。

梅雨の恩恵

悪いことばかりのような言われ方の梅雨ですが、この梅雨のおかげで日本は豊富な水源を保っているともいえます。事実梅雨の時期に雨が少ないことを“空梅雨”と呼びますが、空梅雨の年はどうしても夏場の水源が不足してしまう、いわゆる“渇水”を起こすことになってしまいます。

梅雨のあれこれ

日本人は雨が続く時期をなんでも梅雨と呼びたがるようで、春先の長雨のことは菜種梅雨(菜の花が咲く頃だから)初冬の長雨は山茶花梅雨(山茶花が咲く頃だから)と呼びます。また北海道には基本的に梅雨はありませんが、梅雨の時期は天気が崩れることも多く、これを蝦夷梅雨(えぞつゆ)と呼びます。ただいずれも俗称で、気象庁はこれらを“梅雨”とは分類していません。

梅雨は日本だけではない

梅雨は梅雨前線によって起こりますが、その境界線は日本だけではなく中国など大陸側にも及びます。そのため日本はもちろん中国の南部や中部、朝鮮半島などの東アジア一帯に梅雨はあるのです。ところで梅雨の名前は「梅の実が熟す頃だから」とか諸説あるのですが、面白いことに中国でも梅雨のことを梅雨(メイユー)と呼びます。中国人も日本人も考えることは同じなのでしょうか?

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